ゼロから始まった3年間で僕が得たもの。①挨拶は大事
「なんでお前がここにいるの?」
入部初日の空気は、そう言っているように感じた。
僕は中学までラグビーを一度もやったことがなかった。ただ、3歳上の兄がラグビーをやっていて日に日に筋肉がついて体が大きくなり、全国大会に出場する姿を見て「ムキムキになって全国大会に出れば絶対に女子からモテるだろ‼」。ただそれだけの気持ちで、僕は兄と同じ強豪校ラグビー部に飛び込んだ。
経験も技術もゼロ。あるのは根拠のない自信だけ。
そんな僕が3年間で何を得たのか、お伝えします。
①大地を震わせるレベルの全力挨拶
ボールを触る時間よりも、ずっと長くて苦しかったのは、グラウンドの外だった。
上下関係の厳しさ。実力差に悩む同期との関係。逃げ場のない寮生活。
ラグビーの練習以上に、毎日が“無言のプレッシャー”との闘いだった。
入部して早々叩き込まれたのが「3年生は”神”、2年生は”平民”、1年生は”奴隷”」だと。先輩のいうことに対しては即反応し、120%のダッシュで行動。もし腑抜けていたりしたら連帯責任で坊主・しごきに合う。ラグビーをしたくて入部したが最初の3か月は「挨拶」「常に全速力での雑用」を徹底的に指導され全くラグビーをした記憶がありません。
特にラグビー部の朝は、「気合い」と「挨拶」で始まりとても気の抜けない状況でした。
監督やコーチの姿を100m先に発見した瞬間、
こちらの喉が壊れるかと思うレベルの声で──
「おざーーーーーーーーーーーす!!!」(※おはようございます)
もはやこれは挨拶という名の早押しクイズ。
どれだけ早く、どれだけデカく言えるかでその日の空気が決まる。
特に気を抜けなかったのは、監督が乗ってくる白のベンツ。
あの車のエンブレムが遠くに見えた瞬間、**反射で「おざーーす」**が出るのが一人前の証だった。
(この段階では車に挨拶しているので、結局降りてきてからも挨拶をします)
そんな日々のおかげで、我々1年生は“人間用ドローン”ばりに遠くの監督を探す精度を身につけ、
声帯はいつでもフルスロットルで対応できるように鍛えられたのでした
🔹 学び:挨拶で自身の印象をよくできる
皆さん社会人になり最初に言われたであろう「挨拶は大事」。これは本当に大事です。
私は現在、会社員で営業の仕事をしておりますが、「挨拶」をとても大事にしております。お客様に合う時や会社の人と会う時はほかの人と比べて2倍は声量があると思います。
挨拶が良いからかどうかはわかりませんが、人から「気持ちよく挨拶をするね」とお褒めの言葉を頂くこともあるし、話かける「きっかけ作り」としてとても大事なことであります。
ラグビー部時代ほどの声量は不要ですが、お客様・先輩・上司を見つけた時はぜひ普段の1.2倍くらいから挨拶をしてみてはいかがでしょうか。
自身にとって気持ちがいいですし、相手からしても気分がいいものです。
